設計コラム
2020.11.15
こんにちは!設計の小川です。
今回の内容は、少しこわい話になりますが、対策は出来る事ですので、安心して読んでください。
突然ですが、ご質問です。冬場のお家の部屋の温度は、何℃でしょうか?なかなか、湿度は気にしても温度は気にしない人は多いと思います。実は、温度と湿度は密接な関係性があるんですよね、その話は違う機会でお話したいと思います。
では、部屋の温度は何℃が良いのでしょうか?
【室温は21℃が理想です】
これからの時期、朝は暖房してないと、15℃以下になってくるんではないでしょうか? 今の時期でも、朝は寒いと思います。 現代の住宅でも、朝は寒いお家があるのが現実です。
18℃以下になると、健康リスクが増加し、呼吸器障害や心疾患などの危険性が増すそうです。そして、死亡リスクも高まってしまいます。病名では、脳卒中、心筋梗塞、肺炎、高血圧、喘息、アトピーのリスクが懸念されます。
私は、北海道函館市の生まれなのですが、冬時期はとても寒かったです。しかし、お家の中はFF式のストーブで暖房しているので、かなり暖かいんですね。比べて関東は、家の中は寒いんですよ。私が住んでいた当時は、半袖でも過ごせる位でしたので、コタツなんて要りません。
☝本当?と、言われますが、あえて半袖でいる必要はありませんが、それ位の暖かさで過ごせます。
当時は古い住宅で、ストーブの熱が届かない場所や、トイレは寒く、就寝時はストーブを消すので寒かったですね。今では、ストーブもタイマーで運転しているのではないでしょうか? 学生時代は秋~冬頃になると、寒暖の差が悪さをするのか、私は気管支喘息をもっているので、発作が度々ありました。屋外での部活の影響もあったと思います。
現在の住宅性能は上がっているので、部屋間の温度差はかなり小さくなっていると思います。そんな家に住んでいたら、夜間に救急のお世話になる事も無かったもしれません。
又、脱線しましたが、部屋の温度が高くなると、色々と比較して身体に良い効果も出てくるんです。
血圧が低くなる、コレステロール値が低くなる、夜のトイレが少なくなる事で熟睡できる(気温が低いと1.6倍位の割合で起きてしまうそうですよ)、冬のお風呂の事故で多いヒートショックリスクが低くなる。
諸説ありますが、一般的には部屋の温度が高いと、健康になると言われています。それは、寒い時には体を動かしづらくなりますが、暖かくなると体を動かしやすい為、自然と体が動き、脳も活性化するそうです。何かの情報誌では、見た目が若くなる結果が出ているそうですよ。
なんだかしつこい気もしますが、暖かい住宅に住むと、病気になりずらくなります。
4.5年前のセミナーでは、医療費の抑制をしないと医療破綻する恐れがあるといっていました。それ程、病院経営は苦しかったそうです。良い事なんですが、医療の発達に伴う死亡率の低下と長寿命化、年代別人口比による医療負担費の増加が関係していた話だったと思います。
現在では、コロナによる医療崩壊が懸念されている様です。一日でも早くワクチンが開発され、終息に向かう事を祈っています。
と、いう事で、ここ数回ですが、断熱性能やダイヤトーマスの話をしてきましたが、健康住宅にもつながっています。そして、当社では、1階床暖房を採用していますので、冬は暖かい住宅です。リビングだけでは無く、脱衣場になる洗面所、トイレも暖かいんです。床暖房は、足元が暖かくなるので、人間が直に暖かさを体感できるんですね。これが、とても重要です。実は、人が感じる体感温度は、部屋の温度だけでは決まらないのです。床、壁、天井からの温度も関係しているのです。ここでは、長くなりましたので割愛させて頂きます。
冬のキンキンと冷えた体で外から帰ってきて、玄関を開けた瞬間〖暖かい〗これは、何ものにも代え難いと私は実感しています。モデルハウスで、床暖房が運転しましたので、是非体験しにお越し下さい。お待ちしております。
設計コラム
2020.11.11こんにちは!! 設計の小川です。
今回は、断熱性能を上げる事って、ホントに必要なの?ってお話をします。
断熱は、良い商品を使う、窓のグレードを上げる、正しい施工をする。
とお話させて頂きました。何となくですが、良いものを使うんですから、性能が上がるのは当然ですよね。それには、条件があるのですが、正しい施工をする事でしたよね!![設計コラム]を見て頂いた方は、理解して頂いたと思っています。(私の下手な説明でご理解して頂けて幸いです(;・∀・))
では、暑い時期、寒い時期では、お家はどんな状態になっているんでしょうか?
⇓こちらの図は、国土交通省様のHPの資料を抜粋したものです。
更に詳しくは、下記をクリックして下さい。15ページのPDFになっています。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou_assets/img/library/naruhodosyouenejuutaku.pdf
この図は、左が夏で、右が冬の様子です。何を表しているかと言うと、熱の損失を数字で表現しています。夏は、外の暑さが室内に入り、冬は、室内の暖かさが外に出ていってます。実際は、熱的境界で熱交換をしています。例えば、窓のガラスです。外の冷たい冷気と室内の暖かい空気で、ガラスが冷やされ温められる事により、湿度が関係するのですが、結露が生じます。ここでは、触れませんが、壁内でも、結露は生じる事があります。
少し脱線しましたが、図を見ると開口部の%が非常に高い事が分かります。そうなんです、窓のグレードをUPする事がとても有効です。これには、窓といっても、フレームのアルミ素材を樹脂にする事や、ガラスを普通では無く遮熱ガラスにする(高価ですがガラスの間にガスを入れる仕様もあります)、ブラインドや庇で夏場の日射を防ぐ方法もあります。
では、何故に窓が弱点になるのでしょうか? 耐震を求めるなら窓が無い事が望ましいです。しかしながら、そんな住宅は自分の目で見た事がありません。住まいには、明かりが欲しい、通風したい、出入りがしたい...色々と要素があるので、窓があって当然なんですね。では、何故弱点なのか?に戻しますと、窓は窓であって、断熱ではないからなのです。
お家造りで、打合せや、他社さんと検討していて、聞きそびれてしまったり、疑問だったりした時は、気軽にご質問して下さい。私共も、気をつけていますが時々、専門用語を使ってしまいます。 御客様は、?と思っても、こちらが気付けないとそのまま、進んでしまいます。稀ですが、言葉の意味合いが違いイメージが違った!なんて事もありますので、遠慮しないでどんどんご質問ください。
設計コラムでも、見慣れない言葉を使って申し訳ありません。気になってしょうがない時は、お問い合わせください。