自然派住宅

続グリーン住宅ポイントのお話。

設計コラム

2021.02.03

続グリーン住宅ポイントのお話。

 

こんにちは! 設計の小川です。

今回は、グリーン住宅ポイント制度に関する、少し難しいお話かもしれません。

 

 

 

 


  この制度は、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るため、 一定の省エネ性能を有する住宅の新築やリフォーム等に対して、商品や特定の追加工事と交換できるポイントを付与する「グリーン住宅ポイント制度」が創設されました。
とされています。では、「一定の省エネ性能を有する」とは、どういう事なのでしょうか?

 断熱性能の指針の、省エネルギー基準は省エネ法に対応して昭和55年に制定され、これまで平成4年、平成11年、平成25年と段階的に改定されてきました。

平成28年の省エネルギー基準が交付され、日照時間などの天候情報を参照し、日本全国を1〜8の8地域に分けられ、 地域ごとに評価基準を設定されています。

 埼玉県では、3つの地域区分に分かれています。埼玉県はUA値=0.87の基準なので、この条件をクリアする事は難しくはありません。
 今年の4月以降からは、小規模な住宅は説明の義務だけですので、この省エネ基準は絶対ではありません。ですが、御客様からすると、クリアしていませんが良いですか? と言われると、気にしていなくても、そのまま建てて良いのか?と不安になってしまうかもしれません。

 

 私の個人的には、他の建築会社さんから批判されるかもしれませんが、全ての住宅を基準値クリアを義務にしても良かった思っています。当社のUA値はクリアしているからかもしれませんが、私から言わせると、こんな基準もクリアできない家を販売して良いのか?と考えてしまいます。住宅ローンが35年としても、それ以上長く住まう家なのですから、最低基準より1ランクでも上げておきたい気持ちがあります。個人的な目標は、過剰かもしれませんが3地域の性能値にUPしたいです。
 御客様の総予算と、お考えもあるので、押し売りにならない様なご提案を致します m(__)m


下記に、埼玉県の各地域区分と数値を載せてみます。

【4地域 UA値=0.75】
秩父市(旧大滝村)

【5地域 UA値=0.87】
秩父市(旧秩父市、旧吉田町、旧荒川村)、飯能市、日高市、毛呂山町、越生町、滑川町、嵐山町、小川町、川島町、吉見町、鳩山町、
ときがわ町(旧都幾川村)、ときがわ町(旧玉川村)、横瀬町、皆野町、長瀞町、小鹿野町、東秩父村、美里町、神川町、寄居町

【6地域 UA値=0.87】
さいたま市、川越市、熊谷市(旧熊谷市)、熊谷市(旧大里村、旧江南町、旧妻沼町)、川口市、行田市(旧行田市)、行田市(旧南河原村)
、所沢市、加須市、本庄市(旧本庄市)、本庄市(旧児玉町)、東松山市、春日部市、狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、
越谷市、蕨市、戸田市、入間市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、桶川市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、三郷市、蓮田市、坂戸市、
幸手市、鶴ヶ島市、吉川市、ふじみ野市、白岡市、伊奈町、三芳町、上里町、宮代町、杉戸町、松伏町

 (3地域になると、東北地域や長野県や北海道以南が該当してきますが、3地域と4地域では大きく違います。)

大滝村の動画ありましたので、貼っておきます。少し遠いですが、遊びに行きたいなと思いました。途中に、ブランコが勝手に暴れているのが怖いですが、興味ある方はどうぞご覧ください。 https://youtu.be/pKzmXA6E0so


では、このUA値って、何なのでしょうか?

 簡単に説明すると、断熱性能の事です。天井、壁、床、基礎、開口部(窓や玄関)から逃げる熱を、外皮面積(床面積・外壁・屋根面積)で割った数字になります。この数値が小くなる程、高性能な家となる訳です。例えば、熊谷市の6地域の服装で、北海道函館市の3地域に行くと寒いイメージです。
 当然、良い断熱材を使うとこの数値は、当然小さくなってきますが、予算は上がってしまいます。
以前にお話をした事がありますが、施工が悪いと、どんなに高くて良い断熱材を使っても、意味がありません。

 こうしたら、UA値が、0.03下がった。ああしたら、UA値が、0.02上がった。と聞く事がありますが、私はそんなに大事な事とは思っていません。それは、数値が小さいほうが良いと思いますが、あくまで数字上のお話であって、施工が悪いと0.03位は直ぐに下がってしまいます。むしろ、お家をお願いする建築会社の、考え方が重要だと考えます。


 目では見えない、断熱性能を数値化しているのですが、数値だけを求めてはいけないと思っています。そこには、数値では計れない事も存在しています。
今回の制度が、景気回復の表面だけに終わらず、そのお家に長く住まう御客様の幸せを願っています。

ウイルス対策 実施中です!!

設計コラム

2021.01.20

ウイルス対策 実施中です!!

 

こんにちは! 設計の小川です。

 いつの間にか、新年が始まり、既に20日になっていました。 設計コラムが更新されていない事をお許しください。 そして、本年もどうぞ、お付き合いの程宜しくお願いします。 今回は、モデルハウスのウイルス対策をご紹介いたします。

 

 

 

1.お打合せ場所に、パーテーションの設置

2.手摺・腰壁板へ、ウイルスを不活化させる塗料。

3.玄関ハンドル・室内建具ハンドル、御客様が触る所へ、抗菌・抗ウイルス機能のテープ

 

 

 パーテーションは、写真では分かりづらいですね、、。テーブルの真ん中に設置してあり、下が空いているので、お打ち合わせでは、図面やサンプルのお渡しが可能となっております。

 ウイルス対策のシートは、現在では色々なメーカーさんがあります。私は、コロナで緊急事態宣言が出された後に、関西ペイントさんがいち早く出されていた記憶がありましたので、使わせて頂きました。これは、消石灰がコーティングされているので、ウイルスに効果があるそうです。漆喰と同じ考え方ですね。

 

 塗料は、柿渋に含まれるタンニンがウイルスの不活化をするとの事で、採用しました。成分も、当社に沿った自然由来の配合なので、安全な所が良かったです。この塗料は、お家の中で塗る事により、ウイルスの不活化・消臭効果・ホルムアルデヒドのシックハウス物質の中和・無垢材の調湿効果を妨げない。といった効果があります。腰壁板や勾配天井板に塗る事が可能ですので、興味がある方はご質問してみて下さい。資料をご用意していますので、是非ご検討して頂きたい商材です。

 

☟こちらは、玄関という事もあり、板のキズが多くペーパーをする前です。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ☝この写真は、階段手摺という事もあり、触る回数が多いので汚れがひどかったです。雑巾で拭いた位ではキレイにならなかったので、ペーパーを掛けました。ここは、機械で出来なかったので手動で頑張りましたが、けっこう疲れました。床暖房が効いている事もあり、少し動くと汗が出てきて、ダイエットになりました (;・∀・)
 本題は、やすりの様な紙があると思いますが、表面が黒いのと、茶色いのがありますよね。この作業が、大変なんです。黒いのは、汚れが大部分であと手脂や古いワックスで、最初はこれを落とす作業から始まります。見た目には、左程汚れている様には見えませんが、こんな状態です(≧▽≦) それから更に削ると、木を削る状態になり茶色くなってきます。写真だと、色は変わっていますが、固まりのように見えるのは、まだ削りきっていない状態なんですよね。 無垢板は、削るとまた元の状態になると言いますが、実際は、長く過ごしている環境では、大変な作業になります。日焼けなんかは、深く色が変わっているので、ムラになりやすいですね。メンテナンスでは、拭き掃除をする事が必要ですが、見た目では分かりずらいので、放置してしまう事が多いですね。手摺や床はこびりつきやすいので、少し気にして頂けると、お家が喜びます。

 脱線してしまいましたが、御客様が少しでもご安心して頂き、リスク回避できる環境を整えています。これには、モデルハウスだけでなく、実際建てられるお家にもご提案できる商材をご用意しておりますので、是非ご提案させてください。これからも、御客様のお役に立てられるように、日々努力を怠らず、本年も精進していきます!