設計コラム
2020.10.31
こんにちは! 設計の小川です。
今回は、断熱材のお話をしたいと思います。
【グラスウール断熱材】は、聞いた事があると思います。
そもそも、グラウスール?何でしょうか? これは、当社でも採用している1つの断熱材です。素材はガラスなんです!それを、高温で溶かして、遠心力などで細かい繊維状にすると綿の様になります。大部分が、資源ゴミからできたリサイクルガラスを使用しているので、環境にも配慮されています。
何故ガラス繊維が断熱材になるのでしょうか? それは、ガラス繊維が細かくなり、絡み合った隙間に空気が入る事により断熱性能が付加されます。それは、空気が動かなくなるので、熱が移動しにくくなるからです。最後に断熱材メーカーさんの動画を貼り付けましたので、6分程度ですので是非見て下さい。
もちろん、断熱材にも沢山種類がありますので、高性能な断熱材=高い。になってしまいますが、性能はどんどんUPします。埼玉県は、大部分が寒冷地でありませんので、東北や北海道の断熱材と同じ仕様で無くても良いと、基準があります。 ですが、過剰設計しなくても、ある程度の良い断熱材をお家に使用する事をお勧めします。建物の熱損失は、開口部=窓のロスが大きいと言われますので、アルミサッシでは無く、樹脂複合サッシをお勧めしています。 当社の断熱材は、通常品と呼ばれる断熱材の上ランクの、高性能品16㎏と呼ばれる製品を使用しています。
しかし、このグラスウール断熱材は良い所だけではありません。
利点は、他にも不燃性、耐久性、防音性、防蟻性がありますが、施工がとても難しいのです。それは、何故難しいのか?と、言いますと、建物には、窓やエアコンの穴、換気扇の穴や、下地があるので、断熱材を加工して施工する必要があります。最大の難所は、筋かいとよばれる建物の重要な構造部材が影響します。壁の中にグラスウール断熱材を入れるだけなら簡単なのですが、穴や下地、筋かいに沿ってぴったりとなる様に施工しなくては、ダメなのです。
何がダメ?なのか、と言いますと、ただ入れるだけでは、極端な話、断熱材が部分的に無い状態になるからです。ここでは、詳しく触れませんが、施工が悪いと、良い断熱材が、粗悪な断熱材になってしまいます。
当社では、グラスウール断熱材の性能を十分に引き出す為、施工技術の向上、第三者機関の日本住宅保証検査機構(JIO)による、断熱材検査を実施しています。壁で見えなくなる部位だからこそ、御客様に安心して頂きたい。住みよいお家に住んで頂きたい。気持ちを込めて、職方様と住宅造りをしています。
【グラスウールグラスウール断熱材のメカニズム】
https://www.pgm.co.jp/guide/movie/0529_2.mp4
パラマウント硝子工業株式会社動画引用