自然派住宅

設計コラム
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2020.12.02

お家を雨から守る、大事な【透湿防水シート】

こんにちは!設計の小川です。


今回は、研修に行ってきたお話です。

 

 

 

 

 私、先月の13日に、宇都宮にあるデュポン様の宇都宮事業所の技術サービスセンターで、研修を受けてきました。正式には、旭・デュポン フラッシュスパン プロダクツ株式会社と言いまして、建築業界では【タイベック】で知られています。レーヨンやセロファンを開発した会社で、日常生活では、どこかで必ず使用している程、メジャーな会社です。
 当社では、透湿防水シートは、ここの会社の製品を採用しています。

 


 

 

 この写真は、外壁施工前の状態です。縦に木がありますが、これが胴縁と呼ばれるものです。この木の厚みを利用して、空気が流れていきます。これが、通気工法と呼ばれる仕組みです。万が一、雨水が外壁の中に入っても下から排出されます。これも、そのうちご紹介していきますので、楽しみにして下さい。この写真を見ると、壁の全体が、白い紙で覆われていますね。これが、【透湿防水シート】です。

 ここが、非常に大事なポイントです!!是非、覚えていってください。
何が重要なのか? 、、、この白いシートの裏側は、家の中になります。シートをめくると断熱材が見えてきます。という事は、シートを突破し雨水が浸入する事で、雨漏りの原因の一つになります。 

 ここで、疑問に感じた方は鋭いです!ホントに雨が流れても大丈夫なの?と疑問になりますよね、、、それが、大丈夫なんですよ!!

え、何で、こんな紙みたいなのが、水を通さないのか?それは、水分子構造と表面張力が関係しているらしいです。科学的な話になりますので、私も詳しくありませんので、調べてみたいと思います。

 

 

 この白いシートは大変優れた商品です。どの住宅会社も、この白いシートを張っている所が多いです。稀に、銀色のシートを見かけた人はいますでしょうか?上の写真がそうですね。これは、同じシートでも、遮熱機能を備えているので、より優れた商品です。これも、どこかで紹介していきますので、楽しみにして下さい。

 良い話ばかりしていますが、施工が悪いと性能は発揮できません。ここが、とても重要です。
どんなに、良い製品を使用しても施工が悪いと、意味がありません。穴が開いている様なものです。
このシートの施工は、慣れた職人さんでも出来ていない事があります。聞いた所、コツがあるそうです。中には、「貼ってあれば良いんだ。いつもこんなもんだ。」こんな事を言って施工したお家は、危険かもしれません。お家は、外壁で守られていますが、年数が経ち、コーキングが劣化してくると、雨水が入ってくる事があります。それから守るのが、この白いシートなのです。これが最終防衛ラインだと思ってください。ここを突破されると、黒カビが生えたり、雨が入ってきて柱が濡れてしまう為、腐ってしまい、白蟻が発生する事もあります。

 

 怖い話ばかりしてしましたが、当社では、第三者機関による検査を実施しているので、心配ありません。他社でも検査している所は増えているので、気になったら聞いてみて下さい。

 当社では、見えない部位にも気を配って施工していますが、今回のお話の件は、仕上がると見えなくなるので話には出て来ることがありません。当然、質問もありません。陰で支える黒子のような感じでしょうか?とても重要です。
 職人さんと協力しながら、完璧な施工をし、素晴らしいお家造りを目指しています。是非、多くの御客様とお付き合いさせて頂きたいと願っております。